こんな教育いらない

先日、ある小学生の少年から質問を受けた。

「日本は軍隊を持つことが憲法で禁止されているの？」「日本は戦争できないの？」
「戦力を持つことは憲法9条で禁止されているんだよ。でも憲法9条は防衛のための戦争までは禁止していないと解釈されているよ。」

「自衛隊は憲法違反なの？」
「政府の解釈では自衛隊は憲法が禁止する戦力に当たらないことになっているよ。でもあれだけの戦力を持ってる国は世界中を見てもそれほどないし、本当は軍隊だね。」

「じゃぁ、自衛隊は本当はダメなの？日本は戦争中、悪いことをいっぱいしたから戦争することができないの」

某私立小学校に通うこの少年はどうやら、学校でどっかの資料館のようなところに連れて行かれ、日本の軍人が中国人の首を切ってる写真などをみせられたらしい。でも日本が戦力をもてないことに釈然としないものを感じているようだった。少年は満州から引き上げてきたおじいちゃんから、中国人が日本人の子供をむごい殺し方で何人も殺していたことを聞いていたらしい。

「中国が核兵器をどれだけ持ってるか知ってる？」
少年は驚いたような顔をして、その数を尋ねてきた。
「800基以上を持っていると言われているよ。そのうち、多くは日本に照準を合わせている。日本の主要な都市は全て標的にされているという報道もあるよ。中国の軍事費は日本の3倍くらいって言われてる。もし日本に自衛隊がなかったらどうなると思う？」

「攻めてこられるの？」
「中国は戦後、ウイグルやチベットを侵略したんだよ。これらの国は軍事力を持っていなかったに等しい状態だったから。で、そこで何百万人もの人々を殺した。そこの人は言語も宗教も奪われて、漢民族ばかりの国になっちゃったんだよ。」
「日本を守っているのは日米安保条約と沖縄とかにあるアメリカの基地、それと自衛隊。それがなかったら今頃、日本は中国の一部になってるかもしれないね」

「そんな状態なのに日本は軍隊を持つことができないの？核兵器も持てないの？」

「学校で中国がチベットやウイグルを侵略したことは習った？」「日本の軍隊が残虐なことばっかりしてとても酷いことをしたってしか習わなかったんじゃない？」
「うん。学校では日本の軍人が悪いことをいっぱいしたって。」

「第二次世界大戦前のアジアは列強って言われる欧米諸国がアジアを植民地にして、黄色人種を猿のように扱う時代だったんだよ。日本が他国を侵略したこと自体は正当化することはできないけど、満州とか台湾とかインドネシア、台湾、マレーシアには日本に感謝してる人がいっぱいいるんだよ。当時の日本は国家予算の何倍ものお金をかけて満州や韓国、台湾などに大きな都市や工場などを建設したんだよ。治安が悪くて犯罪ばかりだった満州では日本が満州国の建国を助けた後、人口が1000万人以上増えた。日本人は100万人増えただけ。」

「どうして？」
「治安が良くなって、近代化によって仕事が増えたから。人々の生活はとても豊かになったんだよ。だからたくさんの漢民族が満州にやってきた。」
「日本は台湾や韓国も同じように近代化した。他の欧米諸国がアジアの人から搾取して、欧米諸国の植民地では人口が減っていったのと対照的だった。だから台湾のおじいちゃんやおばあちゃんも日本人にとても感謝してる人が多い。」
「インドネシアでは、日本兵が敗戦後もインドネシアの独立戦争に参加して、オランダと戦った。たくさんの日本兵が死亡したけどインドネシアは日本軍から横流ししてもらった武器と日本兵の協力で独立を勝ち取った。だから今も独立記念日には日本兵の格好をして国旗を掲揚してる。」
「日本じゃ、中国や韓国の日本に対する批判ばかり教えられるけど、アジアの中では日本人に感謝してる国がとても多いんだよ。でもそういう日本が戦った戦争のプラスの側面は教えられてない。」

少年はとても驚いていて、そして嬉しそうだった。
ゆがんだ歴史を教えるということは何と残酷なことなんだろう、こんな幼い少年をこれほど苦しめていたのかと感じざるを得なかった。

「残念ながら日本は第二次世界大戦で負けちゃった。占領国だったアメリカは二度と日本が戦争できないように憲法9条を作って軍隊をもてなくしたんだ。GHQが日本を占領してた時に日本が行ってきたことに対して肯定的な考え方を持つ教授や先生はみんな排除された。日本の軍隊は悪い、日本人は残酷だというイメージを植えつけるために、日本軍が悪いことばっかりしたって学校では教えられるようになった。そうしておけば日本人が軍隊を持とうと考えなくなるから。でも現実は他の欧米諸国に比べてよっぽどまともだった。
学校では原爆を落としたのは戦争を終わらせて被害を少なくするためって教えられるでしょ。原爆を落としたのは日本人を無差別に殺戮するため。東京大空襲もそう。もう東京にも広島にも軍人なんてほとんど残ってなかった。アメリカは本土に残っている女性や子供を皆殺しにするために広島に原爆を落とし、東京や大阪を空襲をしたんだ。でも学校じゃただ戦争を終わらせるためって教えられる。
学校でもアメリカや中国に都合の悪いことは教えられないんだよ。それどころか沖縄で軍隊が集団自決命令を出したとか、何十万人も南京で中国人を殺したとか嘘まで教えられる。」

「集団自決命令って嘘なの？」
「集団自決があったのは本当だけど、軍が命令したって言うのは嘘だという証拠が出てきてる。軍から集団自決命令を受けたって言ってた人が、本当はそんな事実はなかったって証言したんだよ。」

「どうして？」
「軍の命令により自決したことにすれば、遺族の人たちが国から補償金をもらうことができたから。命令を出したといわれていた軍の隊長さんは戦後、マスコミやいろんな人から強い批判を受けたけど、あえて何も言わなかった。本当のことを言うと遺族の人たちが補償金をもらえなくなって、生活できなくなるから。隊長さんは戦争が終わった後も、社会から非難を受けてずっとつらい思いをしながら、島民を守り続けたんだ。」
「硫黄島でも沖縄でも軍隊の人がどれだけ命を懸けて日本国民を守ってきたかは一切教えられず、軍が国民を殺したと教えられ、軍人は悪人みたいに扱われる。報道も本当のことは伝えない。それが今の日本。その理由は日本が戦争で負けちゃったから。」

少年はまた辛そうになった。
でも、彼は真実を知った。彼は少し自分の国や先祖を誇りに思えるようになった。これからは教師に偏った歴史を教えられても、自分の目で見て、自分で考えて生きるていくだろう。
まだまだ話を聞きたがる彼を制止して、また仕事に戻った。

愛国教育なんかいらない。
事実をありのまま教えられれば自然と日本に対する愛着はわくだろう。
日本の歴史を正しく知れば、道徳心も自分たちの国に対する誇りも自然と芽生えるだろう。
この国にはそれだけの歴史と文化がある。
必要なのは偏向した歴史教育ではなく、事実を事実として伝えることだ。
こんな幼い子供を無意味に傷つける偏向教育なんて必要ない。